2013年12月13日金曜日

課題形成という名の課題

どこの会社もきっと似たり寄ったりだとは思うのですが、

なぜ、日本では正社員全員が課題解決をやることを望むのでしょうか?

なぜ課題解決する社員ばかり評価しようとするのでしょうか?
いや、もう少し言うと、

技術課題を解決することを対等に評価しようとしないのでしょうか?

私がここでいう、技術課題というのは、
例えば、ソフトウェアの~という仕様をいかにして実現するか
とかそういうものです。

技術課題でない方は、そうですね、
組織課題と呼ぶとピンと来るかもしれません。
組織としてのスキルが~だから・・・しなければならない、とか。

組織課題の解決は大事です。わかります。
でも社員全員で取り組まなくてもいいと思いませんか?
だって採用するときに、全員にそんな能力期待して採用してなかったと思いますよ?
なぜ苦手な人にまでそれをさせようとして時間を浪費しているのでしょうか?

で、その割に技術寄りの問題を解決したことに対しては
目を向けてさえいないように思います。
たいていの場合、技術課題は少人数で解決するものだし、
少人数で解決できるものであれば大したことないよね、ということでしょうか。

はい、そこ、ダウト!と、思います。

他人を巻き込んだ問題を解決するのは確かに難しい。
でも、他人を巻き込む必要がなくたって、
解決するのが難しいことだって世にはたくさんあります。
人を巻き込む技術と、同じぐらい高い専門技術がなければ
解決できないことがあるでしょう?わかりますよね?

日本ではそれは全くといっていいほど評価されない。
よっぽど突出しない限り。
専門技術に優れた人でさえ、ジェネラリストに仕立てようとする。
だから、技術の専門家があまり育たない。

あと、技術屋にとっては、問題が起きることが問題だから、
問題を未然に防ぐところを頑張ってます。
でも、問題を未然に防いでいると、
なんか問題発生しないし楽ちんそうだなぁと見られたり。

イギリスには技術に優れた専門家のおっちゃん達がいます。
アウトプットもさることながら、
一緒に仕事をするだけで、まわりの人間の技術が上がります。
彼らの仕事からにじみ出てくるものは、やはりひと味違います。

彼らは組織のことをそこまで見ようとはしません。
だって、そういう契約で来ているわけではないので。
評価する側も、組織課題解決しなかったから、
お前の評価は低だ、なんてことはしません。
高い技術で、高いアウトプットを出した。
それを評価します。

技術屋には技術磨かせましょうや。
んなことしてると、世界においていかれますよ。

一定数のジェネラリストも必要です。
一定数の組織課題解決家も必要です。

でも、全員にそれやらせようとするのは、なんか少し違う気がします。
イギリスの職場にいると考えさせられます。

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